パン職人の厳しさ
一人前のパン職人になるまでには、地道で辛い修行をしなければならないでしょう。これはパン職人に限らず一般的な料理人に通じるものであり、基本的に最初は下働きの期間というものを通過する必要があります。
パン職人にはオシャレで華やかなイメージがありますが、実際にはそういったイメージとはまったく違い、どちらかといえば肉体労働であるわけなのです。ですから、まずは体力に自信がなければ始まりません。
毎日朝早く出勤し、帰りも決して早くはありません。人出が足りない場合は週に1日の休みが取れれば良いほうです。重い粉の入った袋を運ばなければなりませんし、パンを捏ねる作業はかなりの力仕事になります。
そして、オーブンの近くはとにかく暑いので、毎日汗だくで仕事をしなければなりません。ですから、本当に体力がないと、いくらパン作りが好きであったとしてもかなり厳しい仕事になるはずです。
特に、腰に不安のある人には厳しい仕事です。体力には自信があったとしても、腰に持病があるような人にはパン職人という仕事は向かないかも知れません。
大体25kgほどある粉袋は想像以上に重いものです。それを、毎日いくつも運ぶことになりますから腰痛でギブアップしてしまう人も結構多いのです。
そして、夜型タイプの人ではかなり厳しい仕事となるでしょう。勤務先によって時間は多少異なりますが、早いところでは朝4時から仕事が始まるところもあります。そして、それが毎日続くわけなのですからね。